アマニ油とは?効果と副作用についても解説!摂り過ぎは危険?

今話題になっている「アマニ油(亜麻仁油)」に注目してみました。

アマニ油(亜麻仁油)については、現在さまざまな研究が進行中です。

今後、より多くの健康効果の解明が期待されています。

油といえば「体に悪い!」、「太る!」というイメージがつきものですが、このアマニ油は「体にいい油」として注目を集めているのです。

でも、どんな油なのかよく分からない!という方も多いと思いますので、気になる「アマニ油(亜麻仁油)」の基本情報健康効果、また副作用などについて調べてみました。

正しい知識を身に付けて、日常の食卓に取り入れてみたらいかがでしょう。

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アマニ油とは?


日本では、まだ馴染みが浅いアマニ油(亜麻仁油)ですが、海外では「フラックスシードオイル」と呼ばれていて、油の利用だけでなく原料の種子もスーパーフードとして人気の食材です。

アマニ油(亜麻仁油)は乾性油に分類され、空気中で乾きやすい性質を生かし以前はインクや塗料の原料として利用されてきました。


必須脂肪酸であるα-リノレン酸を多く含むことが周知されてからは、生活習慣病の予防やダイエット、肌質の改善などの効果が期待される食用油として注目を浴びています。

アマニ油の基本情報


アマ(亜麻; 学名: Linum usitatissimum)は、アマ科の一年草

「アマ」の種子「アマニ」が原料です。

アマニに含まれる油分は30~40%。

西洋では古くから食用に用いられ、健康機能の研究が進められています。

原産地は、原産地はカフカス地方から中東にかけての一帯とされています。
主な産地は、カナダ、中国など
アマニ油の栄養成分
9kcal(10gあたり)
コレステロール0.2mg(10gあたり)
α-リノレン酸(オメガ3系)45~58%含む
リノール酸(オメガ6系)18~28%含む
ビタミンE、ビタミンK、β-カロテンが含まれています。

アマニ油の特徴


食用は味や香りのくせが和らげられていますが、商業用のアマニ油(亜麻仁油)は独特の青臭い香りがあります。

熱に弱いという性質があり、炒め調理など熱を加えると生臭いにおいが出てしまいますので生のまま使用します。

同時に熱や光、空気接触の影響で酸化しやすいため味や風味が損なわれてしまうので非加熱での使い方が適しています。

また、アマニ油には、オメガ3(n-3)系脂肪酸(以下オメガ3)であるα-リノレン酸が多く含まれていると言うのも特徴となっています。

オメガ3は、不飽和脂肪酸の分類の一つです。
※α-リノレン酸、EPA、DHAなどがこの分類に属します。

体の組織が正常に機能する上で欠かせない脂肪酸ですが、人間の体内でつくれないために食物からとる必要があります(=必須脂肪酸)。

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オメガ3の一日の摂取量の目安は、成人で1.6~2.2gと言われています。

食品ではサバやイワシなどの青魚などに多く含まれていますが、現代人に不足しがちな栄養素です。

オメガ3(α-リノレン酸)を多く含む植物油である「アマニ油」が注目されているのです。

アマニ油の効果


アマニ油(亜麻仁油)には、さまざまな効果効能を持つといわれています。

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脳を活性化し記憶力や学習能力を高める効果


アマニ油(亜麻仁油)には、αリノレン酸が多く含まれています。
α-リノレン酸は、体内に入ると同じω(オメガ)-3系の油であるDHAやEPAに変換されます。
アマニ油(亜麻仁油)に含まれているDHAは、脳や神経に密接に関係しており、不足することで異常が現れることで知られています。
神経細胞を活性化し、情報伝達をスムーズにし、脳機能を活性化させることで記憶力や学習能力を高める効果があります。
αリノレン酸は、脳細胞の活性化を促す効果、つまり脳の健康を維持する効果があるといわれているのです。

高血圧やコレステロールを正常化し生活習慣病の予防・改善効果


αリノレン酸は、動脈硬化や高血圧の予防にも効果があるとされています。
α-リノレン酸などのω(オメガ)-3系には、コレステロール値や血圧を下げる働きがあると同時に血管をしなやかにして血行を改善する働きがあります。
コレステロール値を正常なものに導き、生活習慣病の改善や中性脂肪を低減する効果も期待できます。
心疾患や脳疾患の原因である血栓に対しても効果があり、血小板の凝集を抑えるなどの働きも知られています。

アトピーや花粉症などのアレルギー症状を緩和し体質の改善をする効果


アマニ油(亜麻仁油)に含まれるα-リノレン酸には、アレルギー症状を緩和する効果があります。
アレルギーの原因のひとつとして、リノール酸の過剰摂取があります。
リノール酸とは、n‐6系の必須脂肪酸のひとつで、血中コレステロール値や中性脂肪値を一時的に低下させる働きがあります。
その一方で、摂りすぎるとアレルギーを悪化させたり、大腸ガンの危険性を高めたりと体にとって良くない影響ももたらします。
α-リノレン酸は、リノール酸に対して競合的に働くため、亜麻仁油はアレルギーに対して有効的な成分であるといえるのです。
アマニ油(亜麻仁油)には、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を緩和し体質の改善にも期待できるとされています。

便秘や肌荒れを改善し美肌効果


アマニ油(亜麻仁油)には、便秘や肌荒れを改善する効果も期待できます。
αリノレン酸には、皮脂量をコントロールする、肌にハリを与える、皮膚からの水分蒸発を防ぐなどの効果もあるとされています。
乾燥肌にも、オイリー肌にも、そして、アンチエイジングにも有効とされていて、女性にとっては美肌作用にうれしい効能です。

紀元前500年ごろに、医学の父と呼ばれるヒポクラテスが便秘薬としてアマニを使っていたという記述も残っています。

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オメガ3とは?


正式には、「オメガ3脂肪酸」のことで「ω-3系脂肪酸」「ω3」「n-3脂肪酸」とも表記されます。

オメガ3脂肪酸とは、脂肪を構成する成分
摂取を奨励されている
  健康に良い影響を及ぼす   という「アブラ」です。

オメガ3系脂肪酸には、有名なものが3つあります。
「α-リノレン酸」「ドコサヘキサエン酸(DHA)」「エイコサペンタエン酸(EPA)」です。

アマニ油の副作用は?


アマニ油(亜麻仁油)には血栓を溶解する、いわば血流を促す作用が備わっているため、普段の生活でケガをして出血をした際に血がなかなか止まらないというケースがまれに起こっている。

とか食物繊維が多く含まれているため便がゆるくなってしまう。

などの報告もあるようですが、いずれもアマニ油(亜麻仁油)を過剰に摂取した場合に起こる副作用のようなので適切な量と適切な使い方をしていれば問題ないはずです。

アマニ油(亜麻仁油)の摂取量

厚生労働省によると、オメガ3の推奨摂取量は1日当たり約2g(成人で1.6~2.2g)となっています。


オメガ3を2g摂取するにはアマニ油を小さじスプーン1杯分(5g)摂る必要があります。

※これ以上の摂取は副作用を起こしてしまう可能性があるので控えてください。

アマニ油(亜麻仁油)が健康によいからといって、たくさん摂ることはNGです。


あくまでも油なので、たくさん取るとカロリーオーバーや上記の副作用につながってしまいます。

アマニ油(亜麻仁油)は、1日小さじ1杯を目安にしましょう。

この分量で、1日に必要なオメガ3を摂取することができます。

アマニ油を食べる時の注意点と保存方法


先に記載したように効果効能が数多くあるアマニ油には酸化しやすいと言う欠点があります。

酸化したアマニ油を摂取すると、消化器官や血液の流れに悪影響を及ぼし、ひどい場合には動脈硬化などの病気につながることも考えられます。

健康によいといわれていても、酸化したアマニ油は逆に身体に害を与えてしまいます。

酸化しないように保存する、早めに食べ切るなど心がけ酸化したアマニ油は摂取しないようにしてください。

酸化したアマニ油の見分け方


酸化してしまったアマニ油(亜麻仁油)の見分け方には、このようなものがあります。

変な匂いがする
色が濃くなっている

アマニ油は元々「魚臭い」と表現させるちょっとクセのあるオイルですが、酸化することで更にクセのある匂いに変化します。

また、本来黄金色をしているアマニ油ですが、酸化することでその色は濃くなりますので購入時よりも色が濃くなっている時は酸化している可能性が高いです。

保存方法と賞味期限


アマニ油(亜麻仁油)は熱に弱く、空気や光に当たると酸化しやすいと言う性質があります。

購入する際には、遮光している容器に入っているものを選びましょう。

また、家で保存するときには、光が当たらない暗い場所に置くようにします。

開封前・開封後も光の当たらない冷暗所(冷蔵庫がおすすめ)で保管し、開封後は1か月をめどに食べきることをおすすめします。

なお、熱に弱いですが、常温保存はできます。

まとめ

アマニ油(亜麻仁油)に多く含まれるα-リノレン酸とは、オメガ3系の必須脂肪酸と言うことが分かりました。

これは体内で作り出すことができない脂肪酸のため、食物から摂取する必要がありますが欠乏すると肌荒れや皮膚炎等を引き起こしてしまいます。

今、α-リノレン酸の健康効果は各国が注目しており、生活習慣病の予防やがんの発症抑制との関連性など、さまざまな研究が進められています。

厚生労働省の健康情報サイトからも情報を得ることができます。

アマニ油の取りすぎには十分注意しながら毎日スプーン1杯のアマニ油を取ることから始めてみてはいかがでしょう。

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