ダイエット効果や美肌効果もあると今話題になっている「アマニ油(亜麻仁油)」に注目してみました。
アマニ油(亜麻仁油)については、現在もさまざまな研究が進行中です。
今後、より多くの健康効果の解明が期待されている食品です。
油といえば「体に悪い!」、「太る!」というイメージがつきものですが、このアマニ油は「体にいい油」「ダイエットやお肌にいい油」として注目を集めているのです。
でも、実際どんな油なのかよく分からない!という方も多いと思いますので、気になる「アマニ油(亜麻仁油)」のダイエット効果や美肌効果、保存方法についても調べてみました。
是非、参考にして正しい知識を身に付け、日常の食卓に取り入れてみたらいかがでしょう。
アマニ油のダイエットと美肌効果
日本では、まだ馴染みが浅いアマニ油(亜麻仁油)ですが、海外では「フラックスシードオイル」と呼ばれていて、油の利用だけでなく原料の種子もスーパーフードとして人気の食材です。
必須脂肪酸であるα-リノレン酸を多く含むことが周知されてからは、生活習慣病の予防やダイエット、肌質の改善などの効果が期待される食用油として注目を浴びています。
アマニ油のダイエット効果
油と聞くと、それだけで高カロリーで太りやすいと考えてしまいがちですが、アマニ油は油でありながらコレステロール含有量がほぼゼロの油です。
しかも、油抜きでダイエットをすると、痩せても肌がパサパサになったり髪や爪の油分が無くなってしまいがちですが、アマニ油ダイエットであれば身体の潤いも失われず美しく痩せられると言われています。
アマニ油(亜麻仁油)に注目する上で1番の特徴は、必須脂肪酸の「オメガ3」が豊富に含まれていることです。
“必須”脂肪酸という名称の通り、わたし達が生きていくうえで欠かせない栄養素で、不足すると体に不調をきたします。
体の中で作ることが出来ないので、食べ物から摂らなくてはならない栄養素です。
アマニ油のダイエットにつながる効果は次の3つと考えられます。
・血行を促進する
・中性脂肪の上昇を抑える
便秘解消し腸のバランスを整える
便秘になると腸の中に悪玉菌が増殖し、腸の機能が低下します。
腸は代謝機能を担う肝臓と密接に関わっていて、機能が低下すると代謝機能も落ちてしまいます。
代謝機能が落ちると、むくみや血行不良が起き、痩せにくい身体になると言う悪循環になってしまいます。
そこで排便を促すアマニ油の働きは、ダイエットに効果的であると言われています。
血行を促進する
アマニ油に含まれるα-リノレン酸には、血管をしなやかにして血液をサラサラにする効果があります。
血行不良は、内臓や細胞の働きが鈍り基礎代謝を低下させます。
基礎代謝の低下は脂肪の蓄積を招き、太る原因に繋がってしまいます。
そこで血行を促進するアマニ油の働きによって腸から吸収された栄養素がスムーズに血液に乗って全身に運ばれ、基礎代謝を活性化します。
基礎代謝が活性化すると脂肪が燃えやすく痩せやすい身体になると言われています。
中性脂肪の上昇を抑える
アマニ油に含まれるα-リノレン酸は体内に入るとEPAに変わると言われています。
EPAには血液中の中性脂肪を減らす働きがあるのです。
中性脂肪とは、食事で摂った脂肪が腸や肝臓で吸収&分泌されて血液中に取り入れられる脂肪の1つです。
イメージが良くない中性脂肪ですが「生命維持のエネルギーを貯蔵する」役割があり、中性脂肪が全くない身体では生きていけません。
しかしながら、必要なエネルギー以上に中性脂肪が上昇すると皮下脂肪となって太ってしまう原因になってしまいます。
そこでアマニ油によって中性脂肪の上昇を抑えることはダイエットにつながるのです。
アマニ油の美肌効果
前述した「便秘解消し腸のバランスを整える」「血行を促進する」効果は、当然肌にも良い効果をあたえます。
加えて、アマニ油(亜麻仁油)に含まれる「セコイソラリシレジノール(SECO)」には、抗酸化作用があると言われています。
また、アマニ油に多く含まれるαリノレン酸には、皮脂量をコントロールし、肌にハリを与え、皮膚からの水分蒸発を防ぐなどの効果もあるとされています。
以上のことから、アマニ油(亜麻仁油)には、便秘や肌荒れを改善し美肌効果に繋がる効果が期待できるのです。
アマニ油の摂取しすぎは危険?
アマニ油(亜麻仁油)には血栓を溶解する、いわば血流を促す作用が備わっているため、普段の生活でケガをして出血をした際に
「血がなかなか止まらないというケースがまれに起こっている。」
とか
「食物繊維が多く含まれているため便がゆるくなってしまう。」
などの報告もあるようですが、いずれもアマニ油(亜麻仁油)を過剰に摂取した場合に起こる副作用のようなので適切な量と適切な使い方をしていれば問題ないはずです。
アマニ油(亜麻仁油)の摂取量
厚生労働省によると、オメガ3の推奨摂取量は1日当たり約2g(成人で1.6~2.2g)となっています。
オメガ3を2g摂取するにはアマニ油を小さじスプーン1杯分(5g)摂る必要があります。
アマニ油(亜麻仁油)が健康によいからといって、たくさん摂ることはNGです。
あくまでも油なので、たくさん取るとカロリーオーバーや上記の副作用につながってしまいます。
この分量で、1日に必要なオメガ3を摂取することができます。
アマニ油を食べる時の注意点
先に記載したように効果効能が数多くあるアマニ油には酸化しやすいと言う欠点があります。
酸化したアマニ油を摂取すると、消化器官や血液の流れに悪影響を及ぼし、ひどい場合には動脈硬化などの病気につながることも考えられます。
健康によいといわれていても、酸化したアマニ油は逆に身体に害を与えてしまいます。
酸化しないように保存する、早めに食べ切るなど心がけ酸化したアマニ油は摂取しないようにしてください。
酸化したアマニ油の見分け方
酸化してしまったアマニ油(亜麻仁油)の見分け方には、このようなものがあります。
色が濃くなっている
アマニ油は元々「魚臭い」と表現させるちょっとクセのあるオイルですが、酸化することで更にクセのある匂いに変化します。
また、本来黄金色をしているアマニ油ですが、酸化することでその色は濃くなりますので購入時よりも色が濃くなっている時は酸化している可能性が高いです。
アマニ油の保存方法と賞味期限
アマニ油(亜麻仁油)は熱に弱く、空気や光に当たると酸化しやすいと言う性質があります。
購入する際には、遮光している容器に入っているものを選びましょう。
また、家で保存するときには、光が当たらない暗い場所に置くようにします。
開封前・開封後も光の当たらない冷暗所(冷蔵庫がおすすめ)で保管し、開封後は1か月をめどに食べきることをおすすめします。
まとめ
飽和脂肪酸やトランス脂肪酸のように「体によくない油」がある一方で、アマニ油(亜麻仁油)のように「体によい油」の存在も多くの人に知られるようになり、アマニ油(亜麻仁油)に多く含まれるα-リノレン酸は、オメガ3系の必須脂肪酸と言うことが分かっています。
今、α-リノレン酸の健康効果は各国が注目しており、生活習慣病の予防やがんの発症抑制との関連性など、さまざまな研究が進められています。
食材だけでなく、油の成分にもしっかりと注目して、健康や美容に役立つ油を積極的に摂取することをおすすめします。
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