冬の七草の種類や特徴と覚え方!簡単に紹介します

冬の七草には、どのような種類の植物が入っているのでしょうか。

七草で思い浮かぶのは、春の七草または秋の七草ではないかと思います。
ところが、冬の七草は有名でもなければ、その由来もはっきりとしていません。

冬の七草とは?と聞かれても、その種類や名前を答えられる人はほとんどいないのではないでしょうか。

どうやら冬の七草は選ばれた根拠も明確ではなく、さらには冬の七草はこれだというような統一された見解もないようです。

そこで一般的に言われている「冬の七草」の7種類の植物の名前をあげて、それぞれの特徴を簡単にご紹介していきます。

ぜひ参考にして子供や家族で一緒に「冬の七草」を覚えてみてください。

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冬の七草の種類や特徴は?


冬の七草に選ばれている「ねぎ、はくさい、ごぼう、しゅんぎく、ほうれんそう、キャベツ、こまつな」は、どれも身近な野菜と言えますが、栄養などは詳しくわからないという方も以外と多いと思います。

そこでここでは、冬の七草の特徴をご紹介します。

冬の七草の種類

葱(ねぎ)


ネギの種類としてすぐに思い浮かぶのは、長ネギと玉ネギですが、冬の七草で登場するネギは、長ネギを指しているようです。
長ネギは、土の中で育った白い部分を食べる白ネギと、葉の部分を食べる葉ネギの大きく2つに分類をされます。
今では、ネギは1年中見かけることのできる野菜ですが、基本的には春に種を蒔いて冬に収穫をして食べる野菜です。

牛蒡(ごぼう)


原産地である中国やヨーロッパでは牛蒡は薬であり、食材として認識されていないようです。
古くは縄文~平安時代の間に漢方薬として伝わった牛蒡を、日本が独自に食用として栽培を始め、江戸時代には全国で作られ、常食されるようになったと言われています。
旬は初冬の11月~1月頃。

菊菜(きくな)→〈春菊の事〉


シュンギクが収穫されるのは主に冬ですが、どうして春菊というのでしょうか。
シュンギクが花を咲かせるのは春、そしてシュンギクはキク科の植物で、葉の形が菊の特徴をしっかりと示していることからシュンギク(春菊)の名前がつけられたと言われています。
シュンギクも1年中収穫をされていますが、香りが強いのは冬に収穫されるものからシュンギクの旬の時期は冬であると言われています。

小松菜(こまつな)


コマツナは、生育期間が1か月~2か月と短く、育てやすいので1年中見かける野菜です。
もっともコマツナは元々冷涼な気候を好み、特に霜が降りる時期になると甘みが増すと言われているので、旬の時期と言えばやはり冬ということになりそうです。

菠薐草(ほうれんそう)


ホウレンソウは、霜が降りる頃になると甘みを増すとも言われているとおり、冬が旬の野菜になります。
しかし、現在ではビニールハウスでの栽培も盛んなため1年中見かけることができます。
ホウレンソウは、とりわけビタミンCが豊富な野菜として知られています。
風邪の予防にはビタミンCと言われていますが、おいしさもさることながら栄養面を考えると冬には欠かせない野菜でもあるようです。

玉菜(たまな)→〈きゃべつの事〉


キャベツには様々な種類があり、1年を通してみることができます。
中でも、3月から5月にかけて収穫されるのが春キャベツ。
7月から8月にかけて収穫されるのが夏キャベツ。
そして、1月から3月にかけて収穫されるのが冬キャベツとなります。
キャベツの旬の時期を厳密に規定するのは難しいようですが、出荷量が最も多いのは冬キャベツと言われることからキャベツの旬の時期は冬と考えられるようです。

白菜(はくさい)


ハクサイは、結球しているもの、半結球しているもの、結球していないものと、大きく3つの種類があります。
結球とは、葉が重なって球状になることですが、もっとも馴染みがあるのは結球しているハクサイではないかと思います。
ハクサイも1年中見かけることのできる野菜ですが、これはハクサイが日本の多くの地方で栽培されているためです。
基本的には、ハクサイは気温が低くなることで結球をするので、旬の時期は冬になります。

冬の七草の覚え方は?


冬の七草を覚える時は、5.7.5.7.7のリズムに合わせて七種類の野菜を当てはめてみるとよいでしょう。

冬の七草は「ねぎ、はくさい、ごぼう、しゅんぎく、ほうれんそう、キャベツ、こまつな」ですが、はくさい、こまつな、キャベツなど4文字が多いため、しゅんぎくをきくな(菊菜)に、キャベツをたまな(玉菜)に変えるとバランスがとりやすくなります。

『ねぎごぼう きくなこまつな ほうれんそう たまなはくさい ふゆのななくさ』

いかがでしょうか?

七種類も覚えられないと思っていても、リズムに乗せると以外と覚えやすいと思いませんか?

冬の七草の由来は?


「春の七草」といえば1月7日に七草粥を食して1年の無病息災などを祈り、また正月料理で疲れた胃を休めるものとして、その風習が今でも続いています。

また、秋の七草はその美しさを鑑賞し楽しむものとして昔から多くの詩や歌に詠まれてきました。

また、見て楽しめるだけではなく、薬用など実用的な草花として昔の日本人に親しまれたものが秋の七草として選ばれているようです。

しかし、冬の七草においては、意味や由来がはっきりしていません。

そもそも、冬の七草は前述している七種類の野菜の他にも諸説あり、そのどれもが曖昧となっています。

冬の七草として最も知られているのは、「ねぎ、はくさい、ごぼう、しゅんぎく、ほうれんそう、キャベツ、こまつな」の七種類の野菜ですが、これらが選定された明確な理由は今のところわかっていないと言うのが現状です。

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