歳の市って何?2021年の日程と意味や由来は?知っておきたい日本の風習

最近では、デパートやスーパーなどでも年末セールと題して「歳の市」などという文字を良く見かけますが、本来の歳の市は、年末になると各地の神社お寺で行われる「歳の市」のことを指しています。

現在でも日本全国各地の神社やお寺で行われている「歳の市」は、買い物客で賑わい年末の風物詩ともなっています。

そこで、この「歳の市」について意味由来2021年の歳の市の日程などについて調べてみました。

お住まいの近くの神社やお寺で「歳の市」が開催していたら、是非足を運んでみてください。

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歳の市って何?


歳の市とは、毎年12月中旬から下旬にかけて神社やお寺などの境内や門前で催される縁日のことで、門松やしめ縄などの正月飾り、乾物といった食品からほうきやまな板などの日用品まで、正月支度の必需品が揃う多くの露店が並んでいるところです。

なかでも特に有名なのが、東京都の浅草で行われる「浅草寺の歳の市」です。

浅草寺の歳の市は、日常生活用品の他に新年を迎える正月用品が主になり、それに羽子板が加わり華やかさが人目をひくようになりました。

その華やかさから押し絵羽子板が「市」の主要な商品となり、いつしか市が「羽子板市」といわれるようになり、現在では「浅草寺の羽子板市」として年の瀬の風物詩となりテレビやメディアにもとりあげられています。

また、「歳の市」は「年の市」と書く場合もありますが意味は同じです。

他に「暮市(くれいち)」「節気市(せっきいち)」「詰市(つめいち)」「捨市(すていち)」などと呼ばれる場合もあるようです。

歳の市の意味や由来は?


昔から、神社やお寺では「市(いち)」を定期的に開催していましたが、12月の市は年内最後ということで「歳の市」と呼ばれるようになったそうです。

また、歳の市では新年に向けて日用品を新調したり、正月飾りを買いそろえたりして、清々しい気分で新年を迎えると言う習慣があったようです。

「市」のはじまりは、神社やお寺の「縁の日」など参拝客の集まる日に合わせて、近隣の商売を営む人たちが日常品や生活用品などを売り始めたのがきっかけで定期的に行われるようになったものです。

特に年末の年の瀬に行われる「市」を「歳の市」と呼ばれるようになり、お正月用の品物や飾り物、雑貨や衣類、海産物に至るまで様々なものが売られるようになってきました。

そして、いつの間にか近隣の住民たちにとって「歳の市」で、その年の終わりに買い物をすることは年中行事の一環となっていったようです。

2021年の歳の市の日程は?

歳の市と言えば「浅草寺の羽子板市」

日程:2021年12月17日(金)~12月19日(日)

住所:東京都台東区浅草2-3-1

地図

電話:03-3842-0181

浅草寺の歳の市(羽子板市)
毎月18日は観世音菩薩の縁日です。
なかでも12月18日は、「納めの観音」と呼ばれ、特に昔から参拝者が多い日でした。
江戸時代、12月17日、18日は「観音の縁日」の人出を見越し、境内に正月用の品や縁起物の品を売る露店が集まり、「歳の市」と呼ばれるようになりました。
歳の市は他の寺社周辺でも催されましたが、浅草寺の市の規模は江戸随一であり、浅草橋から上野に至るまで店が並び、大いに賑わったと言われています。
浅草寺の歳の市では、江戸末期頃より羽子板を売る店が多くなります。
羽子突きの羽根は虫を食べるトンボに似ていることから、悪い虫(病気)を食べる、あるいは羽根の先端に付いている「豆」から、「まめに暮らすことができる」など、羽子板はもともと縁起物として扱われていましたが、やがて女子が誕生した家に羽子板を贈る風習が盛んになり、羽子板が歳の市の主役になっていったようです。
こうして歳の市は、やがて「羽子板市」と呼ばれるようになり、現在は12月17日から19日までの3日間、境内に数十軒の羽子板を売る店が並び。店主の口上と客とのやりとりは周囲の見物客も楽しませるなど師走の浅草の風物詩となっています。

公式サイト:https://www.senso-ji.jp/

聖観音宗 あさくさかんのん 浅草寺 公式サイト - 浅草寺
浅草寺の縁起 時は飛鳥時代、推古天皇36年(628)3月18日の早朝、檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけ

歳の市の伝統を今に伝える薬研堀不動尊納めの歳の市(やげんぼりふどうそん)

日程:2021年12月26日(日)~12月28日(火)

住所:東京都中央区東日本橋2-6-8

地図

電話:03-3866-3706(9:30-17:00)

公式サイト: http://www.yagenbori.net/

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鎌倉市内で唯一の歳の市は「長谷寺の歳の市」

日程:2021年12月18日(土)

住所:神奈川県鎌倉市長谷3-11-2

地図

電話:0467-22-6300

公式サイト: https://www.hasedera.jp/

鎌倉 長谷寺
鎌倉の西方極楽浄土と謳われ、1年を通じ「花の寺」として親しまれる長谷寺。本尊の十一面観音菩薩は、高さ9.18mを誇る日本最大級の木彫仏。また、坂東観音霊場の第四番札所として、往古より衆生の崇敬を集める古刹でもある。
【歳の市のご案内】
12月18日は一年を締めくくる観音様のご縁日です。
年内最後の観音会、参道では歳の市が開催されます。
※参道への出店があるため、駐車場は終日ご利用いただけません《新型コロナウイルス感染症蔓延防止対策》
・入山の際はマスクをご着用のうえ、他の方と距離をお取りください。
・観音堂へ入る際は、検温と手指の消毒にご協力ください。
・例年はお手綱で観音様とご縁をお結び頂けますが、本年は中止いたします。
【観音会】
午前10時より法要を執り行います。
【観音御足参り(かんのんみあしまいり)】
記念印を施した手拭越しに御足参りを実施いたします。
手拭はお持ち帰り頂くことができます。
・時間 11:00ごろ(法要終了後)~20:00(受付は8:00~19:30)
・志納金 ¥1000
・授与品あり

福井県勝山市で開催されている勝山年の市

日程:毎年1月の最終日曜日(2022年1月30日) 8:30-14:00

住所:〒911-0806福井県勝山市本町2丁目(本町通り)

地図

電話:0779-88-1111

まとめ

年の瀬の風物詩として賑わってきた歳の市ですが、今年は今まで通り気持ちよく開催できないところが多いかもしれません。

またいつか、かつての賑わいが戻ることを願いながら、近所の小さな市へ出かけて、新しい年を晴れやかな気持ちで迎える準備をしたいものです。

時代は変われど、日本人の心はどんな場合であれ失いたくないものです。

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