十五夜の意味を子供にわかりやすく説明するには?意味や由来、風習など

日本の秋風物詩十五夜」について詳しくご存知でしょうか?

先日、子供に「十五夜ってなぁーに?」と聞かれ、「お団子を食べてお月見をする日本の昔からの風習だよ!」と答えたら、矢継ぎ早に「何でお団子食べるの?」「お月見ってなあに?」「風習って?」と質問攻めにあってしまいました。

そこで、子供にもわかりやすく説明できるように色々と調べてみました。

秋の夜空に輝くきれいなお月さまを家族で眺めながら、十五夜の意味や由来などをお子さんに伝えてみてはいかがでしょうか。

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十五夜を子供に分かりやすく説明するには?


小さい子供さんがいれば、ぜひ一緒に十五夜のお月見を楽しんでみて欲しいのですが、色々と質問攻めにされるかも知れないので事前準備をして臨みましょう。

今回、調べて行く中で感じたのは、十五夜も含め日本の伝統文化って子供に説明することは意外と難しいと言う事です。

何となくわかっていても簡単にわかりやすく子供に説明するのって本当に難しいです。

以下に子供さんの年齢にもよると思いますが、「十五夜」を説明する上でのポイントを4つまとめてみました。

① 十五夜は、1年の中で一番きれいな満月が見られる日で、昔からこの日にお月見をするようになった。
② 十五夜の秋の時期には、たくさんの食べ物がとれるから、お供え物をして月の神様にお礼をする。
③ 十五夜にススキを飾るのは、悪いことが起こらないようにする為と月の神様をお迎えする為。
④ 十五夜にお団子を月の神様にお供えし、健康と幸せを願って食べよう。

以上のポイントをおさえながら説明してあげると子供さんも何となく十五夜のことがわかって来るのではないでしょうか。

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十五夜ってなぁに?


十五夜は、一年のなかで一番きれいなまんまるの満月が見える日のことです。

毎年日にちが変わります。

2021年の十五夜は、9月21日です。

十五夜とは、旧暦の毎月15日の夜のことを指します。
陰暦(旧暦)の毎月15日の満月の夜のことですが、通例は陰暦(旧暦)8月15日の夜のことを言います。
陰暦(旧暦)8月15日にあたる満月の日は、空が澄んで月が明るく一年で一番綺麗に月が見えることから十五夜と言えば、陰暦(旧暦)8月15日を指すようになりました。
明治初期以降、陰暦(旧暦)から陽暦(新暦)に改暦され、陰暦(旧暦)8月15日は、9月の中旬から10月上旬に相当し毎年十五夜の日は変わることとなりました。

※おおよそですが旧暦と新暦では1~1ヵ月半の誤差があると言われているよ!

※新月から満月となる月の満ち欠けの周期がほぼ15日周期で、旧暦では新月を1日としており、15日が満月にあたります。

※十五夜は、別名「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」とも呼ばれ、秋の真ん中に出る月という意味があるんだ。

お月見ってなぁんだー?


日本では、昔からお団子やお餅、ススキや里芋などをお供えして、お月様を眺めることを「お月見」といいます。

「お供え」というのは、神様に捧げること。

「神様もどうぞお食べになってくださいね」というような意味です。

もともとお月見は、「中国」という国がやっていて、8月15日は里芋がたくさん取れる時期だったそうです。

たくさんのおいしい食べものが食べられることへの「ありがとう」の感謝の気持ちと、これからもおいしい食べ物が食べられますように…という「願い」を込めてお供えするお月見が、日本にも伝えられたそうです。

古くから日本では、十五夜にかかわらず月を眺める風習があったそうです。
平安時代になると、十五夜に月を見ながら宴をするという風習が中国から日本へ伝わり、日本の貴族の間で広まったといわれています。
当時の貴族たちは、月を眺めながらお酒を飲んだり、船の上で詩歌や管弦を楽しんでいたそうです。
江戸時代になると月を鑑賞するだけでなく、月に農作物の収穫を感謝したり、豊作を願ったりする意味も加えられたとされています。

お団子を食べたりススキをお供えするのは、なぜ?


十五夜の季節の秋にはおいしい食べ物がたくさん収穫されます。

「おいしい食べ物があるから幸せだ!みんなで分けあおう」という意味がこめられているだって。

お米から作られたお団子をお供えし収穫への「ありがとう」と言う感謝の気持ちと健康と幸せを感謝し、お供えしたお団子を食べることで健康や幸せがやってくると考えられていました。

ススキは、神様をお招きすると言う意味があり、切り口も鋭いことから魔除けや災いから農作物を守ると言う意味もあるそうです。

お月見には、美しい月を眺めるだけでなく、収穫に感謝して、月に見立てたものや収穫物をお供えするという風習もあります。

お月見のお供えものである月見団子、ススキ、農作物(芋類)の3つの意味について

月見団子

月見団子は、お団子を満月に見立て、お供えされます。
お供えする理由は、収穫物であるお米を使って団子にし、農作物の豊作を祈る意味が込められています。
この風習は江戸時代からはじまったそうです。
月見団子は、十五夜からとって一寸五分の大きさがいいとされています。
一寸五分とは、約4.5cmです。
また、十五夜では15個、十三夜では13個を、ピラミッドのように積んでお供えするのが本来のようです。

ススキ

ススキは秋を象徴する植物として日本文化の中でも重要な植物です。
秋の七草の一つでもあるススキには、昔から悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味が込められています。
そして、鋭い切り口を持つススキは魔除けになるともされており、庭や水田に立てたり、軒先に吊るす風習が今もあります。

農作物

お月見は、豊作を祝う行事でもあることから里芋、栗、枝豆など、収穫されたばかりの農作物をお供えし、収穫に感謝します。
※十五夜(中秋の名月)は別名「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれています!
里芋をお供えするのには、芋類の収穫を祝い、収穫に感謝する意味が込められているのですが、これは、米ではなく里芋などの芋類が主食として食べられていたころに、十五夜の時期の収穫物を供えていた名残なのだそうです。

十五夜の楽しみ方


縁側やベランダ、窓辺など美しい月を眺められる場所に月見台を置き、三方(さんぽう)に月見団子や里芋、果物などのお供え物やススキを飾って、家族みんなで月を楽しむのが古くから続く十五夜の楽しみ方です。

しかし、最近の住宅事情を考えると、ススキとお団子を飾るような場所が家の中には無いという方も多いと思います。

そうした場合にはススキやお供え物にこだわらず、お月見らしさを演出できるような季節感のある飾りつけをしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

2021年の十五夜は9月21日(火)です。

十五夜の由来を知って、たまには家族でお月見など如何でしょう。

秋の夜空に輝く、きれいなお月さまを家族で眺めながら、ご紹介した十五夜の意味や由来などを、お子さんに伝えてみてはいかがでしょうか。

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