2022年のお正月には初詣に行きたいけど新型コロナウイルスの感染が気になると言う方も多いのではないでしょうか?
初詣にも昨年に引き続き、年末から年明けにかけて新しい生活様式として新たな取り組みが見られるようです。
混雑を避けるために三が日以外の日に初詣を推奨したり、幸先詣のような年内に初詣を推奨したりと各神社やお寺での新型コロナ対策の取り組みは様々です。
そもそも三が日以外でもご利益はあるのか?なども含め新しい初詣の様式についてまとめてみました。
2022年初詣の新型コロナ感染症対策について
政府は,昨年の11月12日(木)、初詣など年末年始に多くの人出が予想されるイベントを控え、こうした空間での新型コロナウイルスの感染防止策に関する指針をまとめました。
▽分散参拝
▽マスク着用など基本の徹底
▽誘導員の配置などによる対人距離の確保
▽飲食物は境内で食べず持ち帰りを推奨
▽利用駅の分散や混雑状況の周知
「内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室」からイベント開催等における感染拡大防止安全計画やワクチン・検査パッケージ制度を適用した制限緩和の方向性が示されました。↓
https://corona.go.jp/package/assets/pdf/jimu_event_kansenboushi_anzenkeikaku.pdf
初詣での感染予防の注意点は、マスク着用を徹底した上で、混雑の防止や食べ歩きを控えることです。
分散初詣も推奨しています。
マスクを外して話さないというのは注意できそうですが、混雑の防止はなかなか難しく悩ましいところではあるようです。
初詣を前倒して行う“幸先詣”でコロナ対策
「幸先詣」は、年明けではなく年内のうちに初詣を済ませ「幸先良い」新年を願うことや通常は新年から開始する縁起物の授与も前倒して行うなど、分散参拝を促すべく昨年は全国各地の多くの社寺で広がった参拝様式です。
三が日には、どこの神社にも多くの参拝者が集まり、対策をしないと初詣で密になることが予想されます。
そこで、あまり聞き慣れない「幸先詣」を推奨する神社やお寺が増えてきましたが、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
初詣とどんな違いがあるのでしょうか?
例年三が日には60万人の人が訪れるという広島市の広島護国神社では、昨年から初詣を前倒して行う幸先詣(さいさきもうで)を呼びかけ、人の密集を緩和させようとしています。
広島護国神社にお話によると
様々な新しい生活様式が提唱されている中の一環としてご理解ください。
命名の由来は「幸先よく新年を迎えられますように」という願いが込められていて、「年内に神様へ今年1年間の神恩を感謝し、新たな年のご加護を願うというもので初詣の混雑を避け、ゆったりとご参拝いただき、新年の『幸(さち)』を『先(さき)』に戴きましょう」という意味のようです。
幸先詣は、広島護国神社の他に、邇保姫神社(広島市)や日峯神社(北九州市)など全国の神社やお寺でも呼びかけています。
初詣を年末に済ませる「幸先詣」のご利益は!?
ー年を越さずに“初詣”をしても問題はないの? ご利益などに変化はあるの?など心配の方も多くいるかと思いますが、初詣というのは江戸時代ぐらいからのもので、古くは年末年始に「年籠り(としごもり)」や「恵方参り(えほうまいり)」や「初縁日(はつえんにち)」など様々な形があり、現在のような初詣の形式はここ100年ぐらいのようです。
この習慣がいつしか、「大晦日の参拝」と「元日の参拝」に分かれるようになり、この結果、現在の「初詣」として、新年にお寺や神社を参拝し、昨年一年を無事に過ごせた感謝を伝えると共に新しい年の幸せを願う行事となったと言われています。
つまり、私たちが当然のように思っていた「初詣」も、過去の「年籠もり」や「大晦日と元旦の参拝」からみれば、大きく変化した行動になっています。
ですから、年末年始の参拝には色々な形があっても問題はないと考えられるということです。
これまでの経緯をみておわかりの通り、結局は日本人の都合に合わせて参拝形式が変わってきたにすぎません。
初詣も、結局は人間の都合で変えた方法に過ぎません。
ということは、「幸先参り」「幸先詣」にご利益がないとはだれも言えません。
大切なのは、参拝のタイミングなのではなく、
・神さまの言葉(おみくじなど)をありがたく受け止めること
なのではないでしょうか。
さまざまな新型コロナの感染防止対策
また、おみくじは結ぶ所を設置せず、すべてお持ち帰りいただきます。
更に願い絵馬も掛け所を設置せず、書いたらその場でお預かりして後日お祓いと祈願をするように変更します。
このような対策をする予定の神社やお寺は全国にも多いようです。
神社やお寺によっては三が日にこだわらず、1月中の参拝を呼び掛けているところも多々あります。
ご利益は変わらないと考えているので、なるべく分散しましょうということです。
QRコードおみくじで非接触と混雑回避
初詣に向けて、神社の”おみくじ”にもコロナ対策が講じられています。
神戸市中央区にある生田神社では、例年、初詣の時期には大勢の参拝客が訪れます。
なかでも人気は、その年の運勢を占う「おみくじ」です。
そこで、コロナ対策のために新しい取り組みが始まります。
境内にパネルが置かれ、こちらのパネルにスマートフォンをかざすと、専用のサイトが開き、おみくじを引くことができます。
スマートフォンに出てきた「おみくじを引く」をクリックすると、番号が表示されます。
出てきた番号を巫女さんに見せると、おみくじを受け取ることができると言う仕組みです。
その名も「QRコードおみくじ」。
境内が大混雑する初詣でも、筒に触らず、売り場に、並ばないで済む「非接触、混雑回避型」のおみくじで、少しでも感染リスクを減らす狙いのようです。
電子決済によるさい銭
京都の東本願寺では、昨年から電子決済によるさい銭を導入しているそうです。
専用のQRコードがあり、コンビニやスーパーで払うような感じでスマホで読み込むと、お賽銭(さいせん)を入れられるということです。
これで不特定多数が触る現金を避けて、感染リスクを減らすことができます。
また、さい銭箱の所に人が集中することもないため、東本願寺では年末年始にかかわらず、こういったコロナ対策を昨年から始めているということです。
2022年初詣の様々な取り組み【主な神社やお寺】
2022年初詣の主な神社やお寺の様々な取り組みについて触れてみました。
最終的には各所ホームページ等で確認して頂きたいと思います。
●神田明神(神田神社/千代田区)
・Web上でお守りを選べる「オンライン授与所」を開設
・祈祷した木札・撤下品の郵送もオンライン受付対応
・公式サイトに境内と参道の映像を24時間配信中(事前に混雑状況を確認したうえでの参拝を推奨)
・企業・団体向けの2022年新年昇殿参拝 事前Web受付は終了
※比較的余裕のある1月6日以降の申込を推奨
▼神田明神
●浅草寺(台東区)
[開門時間]境内拝観自由(本堂開堂時間 6:30~17:00)※年末年始は変更する可能性あり
・分散参拝を呼びかけ
・1月1日~3日は堂内の人数制限や通行規制により、例年以上に待ち時間を要する可能性あり
・堂内のトイレは使用不可
・YouTubeで境内の様子をライブ配信
公式サイト上で混雑状況を確認できる
・ご祈祷札はオンラインまたは郵送での対応も可能
▼浅草寺
●明治神宮(渋谷区)
[開門時間]12月31日 6:40~16:00/1月1日 6:00~18:30頃/1月2日, 3日 6:40~18:00頃/1月4日 6:40~17:30頃/1月5日以降 6:40~16:20
[祈願受付]9:00~16:20(12月26日~2月28日)※年始は受付時間を延長する可能性あり
・例年混み合う三が日の10:00以降を避けた分散参拝を呼びかけ
・12月31日~1月1日にかけての終夜開門を自粛
・1月1日以降、ご祈願は代表者を含め5名までに制限、なるべく少人数で行う
・元旦の縁起物やお札、お守り、おみくじの授与開始は6:30から
・お札やお守り、おみくじ、御朱印等の授与所は例年の御本殿付近ではなく、原宿、代々木方面は参拝者駐車場(明治神宮会館前)、参宮橋方面は西参道芝地に特設予定
▼明治神宮
●大國魂神社(府中市)
[開門時間]2021年12月31日 6:30~(終夜)2022年1月1日 21:00/1月2日 6:30~20:00/1月3日 6:30~19:00/1月4日 6:30~17:00
[祈祷受付]2021年12月31日 23:00~(終夜)2022年1月1日 18:30/1月2日 8:00~18:00/1月3日 8:00~17:00/1月4~5日 8:30~16:00/1月6日以降の土日祝 8:30~16:00、それ以外 9:00~16:00
・本年は大みそかの終夜開門を実施
・2022年1月15日 15:00~、古神札焚上祭(おたきあげ)を実施
預かり可能なのは、古いお札・お守り・あたり矢等神社で授与されたもの、正月飾り、しめ縄等
▼大國魂神社
●高尾山 薬王院(八王子市)
・高尾山のケーブルカーの大晦日終夜運転取りやめ未定(2021年12月初旬現在)
薬王院初詣は例年通り参詣可能
・例年1月7日まで行っている新年のご挨拶(おとそ膳)は中止(昨年2021年情報)
・堂内に入れる人数を制限(靴袋を要持参)
・護摩札の郵送にも対応
▼高尾山 薬王院
▼東京都 高尾ビジターセンター
●川崎大師 平間寺(川崎市)
・年明け最初の祈祷、元旦午前0時のお護摩札「元旦願置護摩」の事前予約は2021年11月21日~12月30日まで(受取は2022年1月1~31日)
・お護摩札、自動車交通安全祈祷札はオンライン配送対応可
・2021年12月31日 10:00~(終夜)2022年1月1日 19:00および1月2、3日の10:00~19:00の間、周辺道路の交通規制を実施
▼川崎大師 平間寺
●鶴岡八幡宮(鎌倉市)
[開門時間]6:00~20:00(10月~3月)※年末年始は変動する可能性あり
・分散参拝を呼びかけ
・境内各所にライブカメラを設置し公式サイト上で常時配信(混雑状況を確認できる)
・初詣特別期間(1月1日~2月2日)に限り、来社でのご祈祷申込者へのお札は後日郵送となる
・新年祈祷は郵送対応も可能(お札のお渡しは、12月15日までの申込は年内発送、12月16日以降の申込は1月9日以降発送)。希望者には正月限定御朱印も授与(別途初穂料が必要/限定1万部)
・お札・お守り等も郵送対応可能。申込者には12月以降順次お届け予定
▼鶴岡八幡宮
●寒川神社(寒川町)
・郵送等によるご祈祷にも対応
・2021年12月31日の師走大祓式は神職と関係者のみで実施
・2022年1月1~5日の間は人形奉斎殿は閉殿、1月6日より通常通り(9:00~16:00)開殿
・御朱印は書置きの紙朱印にて対応
▼寒川神社
●北海道神宮(札幌市) 幸先詣推奨
・三が日は特に混雑が予想されるため、三が日にこだわらない2022年1月中を目安とした参拝を推奨
・「えと鈴」を除く正月授与品(破魔矢、鏑矢、熊手、よりそい土鈴、一刀彫など)を2021年12月1日より社頭にて授与開始(えと鈴は元旦以降の授与)
・神札、お守り等の授与品発送にも対応
・通信祈祷(ご来社せずに神職が代理にて行うご祈祷)にも対応
・状況により神門内の入場人数を制限させていただく場合あり
・神酒拝戴を中止
・手水舎は2022年元日~1月14日の期間閉鎖
・御朱印帳への書き入れは2021年12月15日~2022年1月31日の期間休止
(事前に朱印を押してある紙での授与にて対応)
・2021年12月28日~1月7日の期間、整理料として一台につき500円(2時間まで。以降1時間ごとに500円)
・2022年1月1~16日の間、車祓のご祈祷は当日中に受けられるが、車輌のお祓いは1月17日以降となる(祈祷の領収書持参にて、車輌のお祓いを受けられ、別途初穂料は不要)
1月17日以降は通常通り、当日中に車輌のお祓いまで受けられる
▼北海道神宮
●熱田神宮(名古屋市)
[開門時間]境内参拝自由
・新年御垣内参拝時の呈茶・露店を中止
▼熱田神宮
●豊川稲荷(妙厳寺/豊川市)
・通信祈祷や授与品の郵送にも対応
・公式サイト上でご祈祷動画(YouTube)を配信中➡オンライン参拝も可能
▼豊川稲荷
まとめ
神社やお寺では、様々な対策や方法を講じて対処しようとしています。
その趣旨を理解し、参拝される我々が何よりも安全に安心して参拝し、気持ち良く新しい年をお迎えられることを希望します。
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