今年も残りわずかとなってきました。
あと僅かでお正月休み!なんて思っている方も多いと思いますが、病院で働く医療従事者の方や介護福祉施設で働く職員の方々には、年末年始も関係なく仕事がある人も多いようです。
そこで気になるのが病院・医療従事者や介護福祉職員の方々の年末年始のお休みは、どうなっているのか?
ちゃんと休めるの?手当はどうなっているのか?など働く側はもちろんですが、利用者側も気になるところです。
このコロナ禍で大変な思いをされてきた病院・医療従事者や介護福祉職員の方々には、しっかりと休んで頂くか十分な手当をもらって頂きたいものです。
そこで少し調べてみましたので興味のある方は、参考にしてみてください。
病院・医療従事者の年末年始のお休みや手当は?
今年2021年度は、一般的な医療機関の年末年始が、12月29日(水)~1月3日(月)までの6連休となるところが殆どです。
利用者(患者)側は、診療もこの年末年始の休日期間は休日加算の対象となります。
小規模なクリニックや病院以外の大学病院や大病院は、年末年始(12月31日~1月3日)は臨時営業という形で一般外来以外は機能しているのが殆どです。
もっと詳しくいうと、1次、2次救急、救急外来がある病院や病棟はしっかりと機能しています。
つまり、開業医は休みの場合が多いですが大学病院や大病院、公共病院は機能しているのが殆どです。
緊急対応が可能な病院は、どこも年末年始関係なく24時間対応します。
では、働く側はどうなのでしょう?
医師や看護師、職員もその従事する病院や医療機関の休みに準ずるのですが、当然ながら24時間365日機能している大学病院、大病院、公共病院や緊急対応が可能な病院では休むわけにもいきません。
交代で勤務シフトを組んだりしながら年末年始を乗り切っているのです。
基本的な考え方は「法定休日出勤の休日割り増し分」
その病院の就業規則にもよりますが、年末年始休暇が30日から3日までが法定休日だと規定してあれば、その日に出勤した医師や看護師、職員には、時給に対して35%増しの賃金を支払わなくてはいけません。
病院によっては、この通りに支払いをしているところも多くあります。
例えば1日出勤したとしたら、時給2000円として8時間勤務、35%分5600円の休日割り増し分が付きます。
これが年末年始手当の相場の考え方です。
「所定休日の休日割り増し分」のところも多い
就業規則内にて所定休日となっていた場合は、ただの休日出勤となり、こちらは時給に対しての25%増しの賃金となります。
1日換算したところでは時給2000円、8時間労働なら4000円分が年末年始手当の相場となります
病院によって特別な賃金規則を作成しているところも多い
誰もが年末年始の勤務は嫌だと思っていることでしょう。
ですが、誰かがやらないといけないのが病院の仕事です。
また、病院側もこの時期に医師や看護師を確保するのは難しいとわかっているので、独自の手当てを設定して勤務シフトを作成する病院も多くみられるようです。
その際に割増賃金ではなく、もう少し色を付けて年末年始手当の規則を定めてあるのです。
看護師や介護士・医師などは、当直勤務に数万円など手厚くしているところもあります。
この位の手当てがあって初めて、人を集めることができるのです。
介護福祉職員の年末年始のお休みや手当は?
基本的に介護福祉施設に年末年始のお休みは無いようです。
特に、12月に入ると、介護福祉施設や老人ホームでは新年に向けたさまざまな準備を始めることになり忙しくなるようです。
クリスマスのイベントや年越しイベント、新年会など利用者の家族も一緒に参加するコミュニケーションの場として利用されています。
年末年始の休みは?
労働基準法では、年末年始を休みにしなければならないとは、定めていません。
1週間に1日以上、4週間であれば4日以上、休日が必要と定めています。
(実際は、勤務時間との関係から、もっと休みの日は多くなると思います)
介護施設の就業規則に、どのように書いてあるのか?で変わってきます。
年末年始をお休みと書いているならば、お休みになります。
只、一般的に介護施設では、年末年始はお休みとは書いていないところが殆どです。
身体を休ませる必要や、親戚とのお付き合いなどもありますので、交代で年末年始を公休日としているところが多いようです。
基本的な考え方は「法定休日出勤の休日割り増し分」
その介護施設の就業規則にもよりますが、年末年始休暇が30日から3日までが法定休日だと規定してあれば、その日に出勤した職員には、時給に対して35%増しの賃金を支払わなくてはいけません。
例えば1日出勤したとしたら、時給1500円として8時間勤務、35%分4200円の休日割り増し分が付きます。
「所定休日の休日割り増し分」のところも多い
就業規則内にて所定休日となっていた場合は、ただの休日出勤となり、こちらは時給に対しての25%増しの賃金となります。
1日換算したところでは時給1500円、8時間労働なら3000円分が年末年始手当の相場となります
ただ一般的には、入所型の介護施設では、365日業務があるので、このように定められていないところが多いです。
また定めてあっても、年末年始業務手当のみの支給の場合があります。
他にも、年末年始に特別な手当がなくても、次回の賞与(ボーナス)の時に、年末年始の業務に入ってくれた職員に、恩恵的に金額を上乗せしている場合もあるようです。
それぞれの施設によって、手当があるかどうか、金額も異なる場合が殆どです。
利用者が生活している介護施設はもちろん、在宅で生活している利用者も介護職員の手助けがなければ、生活を続けていくことが難しいので介護職員の仕事は、社会のインフラとして、非常に大切な仕事です。
今後は、働く側も利用する側もより良い方向に向かって行くことを希望しています。
2021年―2022年の年末年始カレンダー
休日・夜間・年末年始診療の情報
東京都の休日・夜間診療案内
川崎市救急医療機関のご案内
横浜市救急医療機関のご案内
さいたま市の休日・夜間診療案内
ちば救急医療ネット(休日・夜間の病院を探す)
名古屋市の休日・夜間の救急医療
大阪市の休日・夜間急病診療所
まとめ
一般的な行政機関や企業では、昨年(2020年~2021年)の年末年始に続き、今年(2021年~2022年)の年末年始休みも6日間となります。
しかし、病院や介護福祉施設では、その限りではありません。
いざと言うときの為にお近くの病院やかかりつけ医の年末年始の休みはチェックしておくと共にこの時期の暴飲暴食には十分気を付けて健康には注意しましょう。
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